SERIO Inc. HEAD OFFICE|事務所
所在地 岡山県岡山市原尾島
用途 事務所
竣工年月日 2025.6
建築面積 1035.93m²
延床面積 1855.78m²
階数 地上2階
構造 木造(CLTパネル工法)
準耐火構造(燃えしろ設計)
施主 セリオ株式会社(SERIO Inc.)
構造設計 倉敷構造設計室(岡山)
設備設計 コモド設備計画(東京)
施工 株式会社荒木組(岡山)
写真 三崎利博
補助金 R5年度補正予算CLT 建築実証事業
電気 株式会社中電工
空調衛生 山陽技研株式会社
照明計画 宮地電機株式会社
大工工事 株式会社棗田建工
家具工事 株式会社中村谷
造園 株式会社難波グリーン
CLT供給 銘建工業株式会社
原木供給 岡山県森林組合連合会
真庭森林組合
ラミナ供給 中国林業株式会社
行政(オブザーバー) 岡山県農林水産部林政課

本計画では、岡山県が有する豊かな森林資源の持続可能な活用を目的とし、岡山県産の森林認証木材(SGEC)を採用した、延床面積約2,000m²規模の木造オフィスビルである。
敷地は4車線前面道路に面しており、比較的交通量が多い立地条件にあることから、建物と道路の間に緑化によるバッファーゾーンを設けた。この緑化エリアは単なる遮音・緩衝の機能だけでなく、外部と内部を緩やかにつながげ、オフィス利用者と地域の関係性を媒介する半公共的な緑地空間としても機能している。
ファサードにおいては、CLTならではの構造的剛性を活かした大きく跳ね出した庇が印象的なファサードを形成しており、加えて垂直方向には木製ルーバーを配置。これにより日射遮蔽や目隠しといった機能的側面を持たせつつ、木造であることを外部へ発信する役割も果たしております。
大空間を必要とする執務スペースにおいては、CLTパネル工法で必要壁量を確保しながら為T型に組合せ壁柱の様な形状とし、造作のデスクを組み込んだり、個人ロッカーを配置し、CLTの存在を感じながらも機能構造を両立をした構造計画とした。
さらに、内装制限の緩和措置としてスプリンクラー及び排煙設備を設置することで、内装制限をクリアしながら、1000㎡を超えるオフィスでありながら木材の現しが可能な温もりある室内空間を実現している。
執務室、ミーティングルーム、共有スペースなど、ほぼすべての主要な居室において木材が現しで使用されており、視覚的に木材に包まれており、照明計画においてもCLTを柔らかく照らす間接を多く配置しより一層木質空間を感じることができ、リラックスしたワークスペース及び共用部を計画しました。
建築実証事業について
岡山県での再造林率が20%にとどまり、将来的な木材不足が懸念されている。岡山県産の森林認証材を活用し、持続的な環境保全と木材供給に貢献する。協議会メンバーと共に再造林促進のモデルを構築し、岡山県と共に発信する。その実証として、約2,000m²の準耐火構造の事務所を建築することを目的とする。(概略)






















